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    まほうのくつ 単行本 の詳細 秋のはじめのにわには　夏のあつさがおちていて　あたらしい秋の風に　とんぼが　すい　すい　のっていくよ（「秋のにわ」より）　子どもにもわかる言葉で真実の世界をうたう詩集。
カテゴリ: 中古本 ジャンル: 料理・趣味・児童 詩歌・和歌・俳句 出版社: 銀の鈴社 レーベル: ジュニアポエム双書 作者: 土屋律子（1948−） カナ: マホウノクツ / ツチヤリツコ サイズ: 単行本 ISBN: 4877862503 発売日: 2015/06/01 関連商品リンク : 土屋律子（1948−） 銀の鈴社 ジュニアポエム双書

＜p＞ここは「不思議ミュージアム」。
＜/p＞ ＜p＞10坪ほどの狭い館内には、世界中の珍品が集められています。
＜/p＞ ＜p＞ドラキュラのキバ。
＜/p＞ ＜p＞ピノキオの鼻。
＜/p＞ ＜p＞カッパのお皿。
＜/p＞ ＜p＞シャーロック・ホームズのパイプ。
＜/p＞ ＜p＞天使の翼の羽。
＜/p＞ ＜p＞一寸法師の打ち出の小槌など。
＜/p＞ ＜p＞とにかく全部世界中に、たった1つしかない物ばかりです。
＜/p＞ ＜p＞館長はおじいさんのタルさん。
でも、年中珍品を探しに世界中を飛び回っているので、おばあさんのハナさんが毎日博物館の受付にいます。
＜/p＞ ＜p＞誰一人としてホンモノだとは思っていないらしく、お客さんはまったく来てくれませんが……。
＜/p＞ ＜p＞それでも、時々孫で小学6年生のヒガシくんと4年生のみなみちゃんが、学校帰りに遊びに来てくれます。
＜/p＞ ＜p＞ハナさんにとって、それは何よりの楽しみでもあります。
＜/p＞ ＜p＞さて、ある日の夕方過ぎ、アメリカから帰国したばかりのタルさんが、ある百貨店の屋上の「くつろぎ広場」で、お気に入りのソフトクリームを食べようと行ってみると、そこには女子大生のしおりさんがいました。
とても深くて重いため息をつきながら。
＜/p＞ ＜p＞タルさんはソフトクリームをご馳走して、訳を聞いてみました。
＜/p＞ ＜p＞すると、しおりさんは今夜某一流ホテルで大学生主催のパーティーがあるのですが、ドレスは友人から借りることができたのですが、苦学生なのでお金がなく、はいていく靴を買うことができない、と言うのです。
＜/p＞ ＜p＞そして、そのパーティーは2歳年上で憧れの高野先輩が誘ってくれたのだ、とも。
＜/p＞ ＜p＞タルさんは話を聞き終わると、気の毒に思い、リュックサックからガラスの靴を出して、しおりさんに渡しました。
＜/p＞ ＜p＞そう、あのシンデレラがはいたとされるガラスの靴を……。
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